Books & JAZZ –
ミュージシャンの中に生きるコトバに触れる
図書・情報館1階の展示エリアで6 年目の開催となる「ジャズライブラリー」では、シアタージャズライプの出演者たちが影響を受けた本を展示し、ミュージシャン達の中に生きる言葉に触れる企画を行います。また、今年のサッポロシティジャズのテーマ「HELLO JAZZ」にあわせ、誰もがJAZZ に気軽に出会い、楽しむことができるような本をご紹介いたします。JAZZ をより身近に感じられるライブラリーをお楽しみください。
札幌市図書・情報館
『はたらくをらくにする。』をコンセプトに掲げる大人のための公共図書館。WORK(仕事に役立つ)/LIFE(暮らしを助ける)/ART(芸術に触れる)の大きな3つのテーマで本を取り揃えています。本の貸出は行っておらず、本を使った調べものをしながらコワーキングスペースとして利用できる知的空間。
公式HP
土日 10:00~18:00
JAZZをとことん楽しむ会/編(コスミック出版)
●「Jazz giants Visions of the great American le gend」
阿部克自/編纂・デザイン(シンコー・ミュージック)
●「ジャズソングブック」
五味太郎/構成絵訳詞(オークラ出版)
シアタージャズライブ出演アーティストによるお薦め本紹介!
ジャズの魅力を目で伝えるジャズライブラリー。
シアタージャズライブに出演するミュージシャンが影響を受けた本や著作本を、その言葉と共にご紹介します。
シアタージャズライブに出演するミュージシャンが影響を受けた本や著作本を、その言葉と共にご紹介します。
THE JAZZ AVENGERS 米澤美玖
『新装版 矢沢永吉激論集 成り上がり How to be BIG』矢沢永吉
KADOKAWA/角川文庫/1978年
一言二言では表せられない、情熱とエネルギーが詰められた一冊です。物凄く現実的でシビアな事が書かれていながら、何をやるにも、どこで生きるも、どんなステージに立つかも、全て自分の気持ちと、思う力の強さ次第で動いていく。私が上京する時に唯一、不安な気持ちの中、お守りのようにダンボールに詰めた一冊です。
THE JAZZ AVENGERS 川口千里
『十二国記』小野不由美
新潮選書刊/2012年
ファンタジー小説を読むのが好きで、家で過ごす時、長距離移動の時などに、音楽を聴きながら読書しています。“十二国記”は、ピアニスト・作曲家の梁邦彦さんのコンサートでオープニングテーマを演奏したのをきっかけに知り、手に取りました。独創的な世界観と、その中でもどこかリアリティの溢れた描写や展開に心惹かれる作品です。
THE JAZZ AVENGERS 寺地美穂
『John Coltrane: His Life and Music』Lewis Porter
The Michigan American Music/2000年
「To play truth, you’ve got to live with as much truth as you possibly can. (真実を演じるには、できるだけ真実を持って生きなければいけない)」ニューヨーク留学していた時にこの言葉に出会い、自分の心に正直に生きると決め、音楽家への道を歩み始めました。
THE JAZZ AVENGERS 竹田麻里絵
『旅の絵本』安野 光雅
福音館書店/1977年
小学生の頃図書室で見つけました。
ヨーロッパの街並みや人々の様子が丁寧に描かれていて、この人は何を思っているのかな?とかこの屋根の素材は札幌にはない!とか、文字がないので1ページの中だけでも色んな想像をしながら読んでいくのがとても新鮮で楽しく、未だに心に残っています。
ミュージシャンも旅をする仕事。
今どう思うのかまた読みたいです。
H ZETTORIO H ZETT M
『Blow up!』細野不二彦
小学館
ビッグコミックスペリオール/1988-1989年
ジャズ漫画で主人公はサックス奏者です。読んだのは小学生か中学生の時と大分前ですが、音楽の道に進むにあたって情熱が湧き上がる心強い一冊でした。
絵からひらめきの音が聞こえてきます。そしてカッコイイ、とカッコワルイ、が満遍なく描かれていて最高です。青春物としても。私の好きな漫画、不動の第1位です。
H ZETTORIO H ZETT NIRE
『月と六ペンス』サマセット・モーム著/土屋政雄訳
光文社古典新訳文庫/2008年
変人の画家を、語り手の作家の体験や伝聞を通して描いた話です。ゴーギャンの人生をモチーフにしたフィクションなのだそうですが、芸術のなんたるかを端的に表している気がして、妙なリアリティを感じます。あるいは芸術というのは従事するというよりも、取り憑かれてしまうものなのかもしれません。
H ZETTORIO H ZETT KOU
「HOSHINO'S ALASKA」星野道夫
Chronicle Books/2007年
ページを開けばそこはもうアラスカ。一生を賭けてアラスカを撮り続けた星野道夫の写真集。だいぶ前から気付いたらウチにありました笑
野生動物の見たことない表情や雄大過ぎるアラスカの大地。
たまに見ると癒されるし元気も貰えます。オススメ!
牧山純子
『ジャズとエロス ヴァイオリニストの音楽レシピ』牧山純子
PHP新書/2016年
弓をペンに持ち替えて初めて執筆したこの作品。"エロス"を哲学的に捉え"ジャズ"と重ね、自身の音楽人生も綴りました。
帯にはボストン留学時にお世話になった小澤征爾さんからのお言葉をいただきとても光栄でした。シチュエーション別おすすめ音楽リストもあるのでぜひ音楽とともに彩り豊かな時間をお過ごしください。
馬場智章
『BLUE GIANT』石塚真一
小学館ビッグコミックス/2013年
~Jazzとは決して難しい音楽ではない~
僕がJazzに出会ったきっかけは札幌で開催された社会人ビッグバンドのコンサートでした。当時僕は6歳の少年で音楽には全く関心がなく、ましてやJazzなんて言葉すら聞いたことありませんでした。そんな中ひょんなことから観に行くことになったコンサート。何が起きているかわからないけど、とにかく迫力と、演奏者の生き生きとした表情が印象的で、とにかくやってみたいと思いました。
そんな幼い頃の純粋に音楽を楽しむ気持ちを思い出させてくれたBLUE GIANT。このマンガをきっかけに沢山の皆様にJazzが届くようになってきている事をとても実感しております。
12/24には僕のバンドでTHEATER JAZZ LIVEに出演しますので、僕達の音楽を楽しむ姿、音の迫力を体験してください。
大江千里
『9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学』 大江千里
KADOKAWA/角川文庫/2015年
『9番目の音を探して 47歳からのニューヨークジャズ留学』 / 著者:大江千里
この本は 47歳でNYのニュースクール大学の ジャズピアノ科を専攻した僕の人生 の過度期を綴ったものです。 何か大切なものを手に入れたい時、 ごっそりなくさないと本当に願うたった一つの 大事な夢が 手に入らない、悲しいけどワクワクするジャズ物語。新しい人生のチャプターを模索する方に読んで欲しいです。
Neighborhoods 村井秀清
『さわり: 天才琵琶師「鶴田錦史」その数奇な人生』佐宮 圭
小学館/2011年
これは世界の武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」小澤征爾・ニューヨークフィル初演をハイライトとする、その琵琶奏者、鶴田錦史の壮絶な人生を丁寧にドキュメントした2011年小学館ノンフィクション大賞・優秀賞受賞の名著です。世界の檜舞台に一歩を踏み出した当時の日本音楽界の隠された軌跡を垣間見ることができます。伝統音楽の厳しさ、切なさが何とも胸にしみます
Neighborhoods 曽山良一
『SYNERGETIC CIRCUS Buckminster Fuller's Sea of Intuition』
P3 art and environment/1989年
建築家•構造家•数学者•哲学者•発明家•詩人(1895~1983)この肩書きから成る本書こそ現代に必要なヒントが溢れています。彼の発明作品の源、三角形、3輪車、つまりトリオの完成形に自分が加わる意味、つまりカルテットに於ける沢山のアイデアを彼の作品から学びます。何回読んでも毎回違う刺激を受ける素晴らしい一冊です。
Neighborhoods 信田尚三
『Swing Journal』
スィングジャーナル社出版/1947-2010年
1947年刊行、約63年間という長きに渡り、主にジャズ専門の月刊音楽雑誌として創刊されていました。 海外の作品などいち早く紹介、戦後日本のジャズ文化をリード してきましたが、2010年に休刊しました。本誌の取り上げる音楽家やレ コードなどの評論には定評があり、[スイングジャーナル・ジャズ ディスク大賞]なども発表していました。またオーディオ機器の評価 記事も充実しています。
Neighborhoods 新村泰文
「魯山人の食卓」北大路 魯山人
角川春樹事務所/2004年
書画、篆刻、陶芸、漆芸、多芸に秀でた足跡を残す一方で、料理家、美食家で知られる才人。著書では舌鋒鋭い真髄を語る言葉が並び、芸術に通じるメッセージも綴られています。「結局料理は好きでつくる以上の名法はない」「味に自信なき者は料理に無駄な手数をかける」等、食にちなんだ興味深いエピソードも多数、読めばたちまちお腹が空く一冊