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11/23(日)夜公演 ビレリ・ラグレーントリオ ステージレポート

世界最高峰のギター名手ビレリ・ラグレーン🎸 マヌーシュジャズの神髄に酔いしれた夜

サッポロ・シティ・ジャズに初登場の世界的ギタリスト、ビレリ・ラグレーン。
シアタージャズライブの会場には、多くのジャズファンがその一音を待ちわびた。

オープニングから彼の代名詞とも言えるマヌーシュジャズのサウンドが炸裂。
指先から繰り出されるハイスピードのカッティングに、オーディエンスは一瞬で引き込まれた。

フランク・ウルフ(サックス)の繊細かつ情熱的なフレーズ、ウィリアム・ブルナール(ベース)のしなやかで芯のある低音も見事で、トリオが織りなすアンサンブルは素晴らしかった。
中でも圧巻だったのは、やはりビレリ・ラグレーンのギター奏法。
驚異的なテクニックだけでなく、その音色は優しく温かい。
ビレリ・ラグレーンの人柄と、高い芸術性の音楽がにじみ出ており、美しい和音が心地よく沁み入った。

アンコールには、スティーヴィー・ワンダーの「Isn’t She Lovely」に聴き入り、会場は一体感に包まれた。奏でるメロディーには、自然と拍手が重なり、誰もがこの特別な時間を心から楽しんだ。
このシアタージャズライブの空間で同じ時間を共有できたことに、喜びと感謝を捧げたい。

ビレリ・ラグレーンという存在の偉大さを改めて認識したライブだった。